今日はこども動物自然公園へ行ってきた。
前回はコアラ方面を歩いたので、今回は恐竜コーナーを目指すことにした。
ところが、スタートしてすぐに坂道。思っていた以上の傾斜で、母には少しきつそうだった。
途中のベンチでひと休みしながらお昼ご飯。家から持ってきたサラダとおにぎりに、買ってきたコロッケ、デザートはコーヒーゼリー。藤棚の下は涼しい日陰になっていて、とても気持ちがよかった。
全体的に薄味だったけれど、お腹はしっかり満たされた。

食後もしばらく休憩してから、いよいよ恐竜コーナーへ。
……と思ったら、さらに急な坂道。
「これを越えれば着くはず」と励ましながら進んだけれど、カートを押す母は前かがみになり、かなり大変そうだった。
ようやく恐竜が見えてきたところにベンチがあったので、母を休ませて私は先の道を確認しに行った。
恐竜も迫力があったけれど、それ以上に坂道がすごい。

この先の長い急坂を、母がカートを押しながら登るのは無理だと判断して、引き返すことにした。
登りが急なら、下りも急。
それでも母は文句ひとつ言わず、一緒に歩いてくれた。
途中でツルやフラミンゴ、サルを見ることができ、それだけでも来た甲斐があった。

カートで行ける道は遠回りで、また坂道が続く。一方、水場を渡れば近道だけれど、小さな石を渡らなければならない。
母は「こっちで行こう」と近道を選んだ。
先にカートと荷物を運び、短いとはいえ急な階段を下りる母の手を引いた。
一年前の私なら、こんな場面は想像もしていなかった。
当時は母が寝ている間に家を出て、帰る頃には母も寝ている生活。顔を合わせるのは休日の夕食くらいだった。
ある日の夕食で、ふと母の顔を見るとむくんでいた。
そこから入院、手術、退院、そしてまた入院。
あの日から、私たちの生活は大きく変わった。
今の私の日常は、母を中心に回っている。
昨日は包括支援センターの方が母の様子を見に来てくれた。
「前にお会いしたときより、お母さんの表情が明るくなりましたね」
そう言ってもらえた。
そして、「あなたも明るくなりましたね」と。
自分ではあまり実感はないけれど、その言葉がとても嬉しかった。
今日の動物園では思うように歩けなかったし、恐竜コーナーも途中で引き返した。
それでも、母と一緒に笑って歩き、無理をせず帰るという選択ができた。
そんな一日だったからこそ思う。
私たちは、ほんの少しかもしれないけれど、前に進めているのかもしれない。



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