考えて動いた一日

今日も母の病院の付き添い。
今日は大きな病院なので、一番心配だったのは駐車場。近くに停められなかったらどうしよう。母は体力がないので遠くから歩くのは厳しい。しかも雨予報。
どうやって病院まで連れて行こうかと、昨日から少し憂鬱だった。
母はいくつもの病院に通っている。以前、検査結果が悪く、このまま入院になるかもしれないと言われたことがあった。その時は4時間ほど点滴をして数値が改善し、そのまま帰宅できたけれど、それ以来、もしもの時に慌てないよう準備だけはしっかりするようになった。
他の病院の内服薬に目薬、こまめな水分補給用の麦茶、歩く時体を支えるカート。血圧手帳、お薬手帳、マイナンバーカード、診察券も忘れられない。
一方の母はというと、寒い日でも真夏みたいな格好をしようとする。
「今日は寒いからそれじゃだめ。」 「雨に濡れるから帽子もかぶって。」
朝から口うるさい娘になってしまう。当然、母は嫌そうな顔(笑)。
でも今日は運が良かった。近くの駐車場に停められ、病院へ向かう頃には雨までやんでいた。
交通量の多い道を渡る時は、まるでボディーガード。周りを確認しながら母を誘導する。
病院に入れば今度は時間との勝負。
自動受付を済ませ、マイナンバーカードを読み込ませ、採血受付をして整理券を取り、モニターを見ながら母を案内する。
耳が遠くなった母には、最近は言葉よりも手のひらで進む方向を伝えることが増えた。
採血は基本、後ろで見守るだけ。
……のはずだった。
何だかやり取りがおかしい。
片方の腕で採血したあと、もう片方の腕に変えて再び採血している。
「あれ?」
2本採る検査なのは分かる。でも後から採った方はテープで押さえているのに、最初に刺した場所は押さえている様子がない。血管の細い母の腕は少し膨らんでいるようにも見えた。
文句を言うつもりはない。でも、ちゃんと見ている。
「最初に採血したところは押さえなくて大丈夫ですか?」 「血圧はどちらの腕で測ればいいですか?」
気になったことだけ確認した。
付き添いをしていると、全部お任せではなく、自分の目でもしっかり見ておくことが大切なんだと改めて思う。
そこから約2時間待ち。
以前は待合室でひたすら待っていたけれど、最近は少し要領を覚えた。
スマホに順番が近づくと通知が来るので、その間に近くのコンビニへ。
母も長時間だとしんどいと思い、2人で飲むホットコーヒーを買い、駐車券の検印も済ませる。
待ち時間も無駄にしない。
ようやく診察が終わり、今度は会計。
通院を重ねるうちに、診察室に近い出口から出ると、いつも利用する駐車場へ戻りやすいことにも気付いた。
母にはその場で待っていてもらい、私だけ会計へ向かう。
戻る頃には、また雨が降り始めていた。
想定内、折りたたみ傘をさし、カートを押す母を支えながら駐車場へ。
コンビニへ行った時、朝は空いていなかった病院よりの駐車スペースが空いていたので車を停め直しておいた。
あの時の自分、ナイス判断。
おかげで雨の中を歩く距離を少しでも減らすことができた。
母を車に乗せ、濡れたカートを積み込んで、ようやくひと息。
……と思ったら、次は昼ご飯。
母は食事管理をしているので、「どこかで適当に食べよう」ができない。
運転しながら考えた結果、途中で具材だけ買って帰り、家でサッと作ることにした。
何とかお昼も大きく遅れずに済んだ。
本当はそのまま薬局にも寄りたかったけれど、それは時間切れ。
今度は一人で自転車に乗って薬を取りに行く。雨は止んでいた。
行きは降っていなかった雨が、薬局を出たら降り始めていた。
傘は持ってきていた。
降ったら自転車を押して帰ろうと思っていた。
……でも、面倒になってしまった。
「まあ、濡れて帰るか。」
結局そのまま自転車を走らせる。
ほどよく濡れたけれど、中までびしょ濡れにはならなかった。
家に着けば、もう夕飯の準備の時間。
母も「疲れた」と言っていた。
私も疲れた。
今日は一日、考えて動いた日だった。
少しでも母が歩きやすいように。
少しでも待ち時間を有効に使えるように。
少しでも雨に濡れないように。
介護って、力仕事だけじゃない。
その場その場で考えて、先回りして、小さな判断を積み重ねていくことなんだなと改めて感じた一日だった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました