母をこっそり見守る、秋晴れの一日

母とのくらし

秋晴れ。空気もすがすがしく、気持ちのいい朝だった。

週に一度、母が一人で歩いて出かける日がある。

今までは私も一緒について行っていたけれど、今日は一人で行ってもらうことにした。

とはいっても、完全に放っておけるわけではない。

まるで「はじめてのおつかい」のように、母が家を出るとすぐに私は車で先回り。母が通るであろう道に車を停めて、物陰から様子を見る。

そろそろ来てもいい頃なのに、なかなか姿が見えない。

少し心配になって待っていると、しばらくしてようやく母が現れた。

想定していた時間より5分ほど遅れている。

少し交通量のある交差点も、無事に渡ることができた。

その先でも、私は母が通る道を物陰から確認する。

目的の建物に入り、2階へ行くエレベーターに乗ったことを確認。念のため私も階段で2階へ向かった。

すると、母がこちら側へ向かってくる。

見つかる!

そう思ったけれど、母は私には気づかず、「こっちじゃないや」と言いながら軌道修正。

無事に目的の部屋へ入っていった。

ゆっくりでも、途中で少し迷いながらでも、自分でここまで来られた。

それを確認できて、私はようやく一安心した。

そのまま母が終わって降りてくるのを待つ。

アイスコーヒーを2つ買って、車の中で待っていると、母が出てきた。

声をかける。

私もホッとしたけれど、母もどこかホッとしたように見えた。

その後は、そのまま丸亀製麺へ。

母は芋の天ぷらが好きなので、釜揚げうどんと芋の天ぷら。

私は釜揚げうどんに、かしわ天とちくわ天。かしわ天は母と分けることにした。

つゆにはたっぷりネギとおろし生姜を入れる。

久しぶりに食べるうどんは、やっぱり美味しい。

楽しみにしていた芋の天ぷらは、思ったほど甘さがなく、そこは少し期待外れだったけれど、美味しいうどんを食べられたので満足。

その後は母と買い物へ。

食材を買い、衣料品も見て回った。

最近は母に対して不安になることが本当に多い。

歩くことも、道を間違えないかも、ちゃんと目的地までたどり着けるかも、いろいろなことが気になってしまう。

だから今日も、結局はこっそり後をつけてしまった。

それでも今日は、母が一人で出かけて、ゆっくりながらも自分で目的地までたどり着けたことを確認できた。

不安でいっぱいの日々だけれど、今日はその不安が少しだけ解消された日になった。

🐼 丸のひとこと:こっそり先回りした私も、ゆっくり歩き切った母も、今日はどっちもよくやった。うどんもおいしかったしね。

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