今朝もまだ暗い時間に家を出てジムへ。朝はすっかり寒くなった。季節が変わっていくのを実感する。
朝食の後は、いつもの母の脳トレに付き合う。
母は嫌々やっているが、私も嫌々やっている。
認知症予防のためにやっているのだけれど、こういうものは本人が自主的に取り組んでこそ効果があるのではないか。こんなに嫌々やっていて意味があるのだろうか。
そんなことを考えながら付き合っていると、こちらの気持ちまで消耗してしまう。
そんな朝、2階からリビングへ降りる階段で、いつもとは違う匂いがした。
芳香剤のような、かなり強い匂いが部屋中に充満している。
母に何の匂いなのか聞いてみると、「化粧水かな?」と言う。
どの化粧水なのか聞いても本人も分からない。いくつか出してきたものの匂いを嗅いでみたが、どれも違う。
ただ、ひとつだけ、やたらと匂いのきついものがあった。
父がまだ現役で働いていた頃、お土産に買ってきてくれたオーデコロンだ。
化粧水を顔に塗ったと言うので、もしかしたら、これを顔全体に塗ってしまったのではないだろうか。
とりあえず顔を洗ってくるように言ったけれど、それでもまだ匂う。
着ていたパーカーを脱がせて匂いを嗅いでみると、襟元から強烈な匂いがした。着替えさせて、ようやく買い物に出掛けることにした。
ところが、車の中に乗ってもまだ匂う。
母は肩にサロンパスを貼っているので、いつもなら車の中はその匂いでいっぱいになる。それなのに、今日はサロンパスの匂いがまったくしない。
それほどまでに、オーデコロンの匂いが強烈だった。
頭の芯まで響いてくるような、きつい匂い。
それなのに、母は自分ではよく分からないと言う。
なんでこんなことをするのかなぁ。
昔のお土産だから、使ってみようと思っただけなのかもしれない。でも、化粧水とオーデコロンの区別がつかなかったのだろうか。それとも、匂いが分からなくなっているのだろうか。
考えても答えは出ない。
ただ、こういうことがあると、やっぱり少しずつ進んでいるのかなぁと思ってしまう。
毎日の生活の中で、今までにはなかったことがひとつずつ増えていく。
そのたびに、これも認知症のせいなのだろうかと考える。
母の変化を受け止めるのも、なかなか難しい。


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