今日は朝から雨。
気持ちはまだ引きずっている。母を連れて、どこかに出かけようという気になれない。
朝ジムに行った。
でも、途中で朝ご飯用のパンがないことを思い出した。冷凍ご飯のストックも、昨晩食べてしまっている。
パンを買って帰ればいいのだけど、今日はお金を持ってきていない。
仕方がないので、いつもより早めに切り上げて帰ることにした。家に帰って、ご飯を炊こう。
家に着いて、ご飯を炊く準備をする。
それから、日曜日しか飲まない薬を母に飲ませるために起こす。
いつもなら6時には起きてくるのに、今日はなかなか起きてこない。
6時半からは、いつものラジオ体操。
朝ご飯は炊き立てのご飯に、母の好きなナスを甘辛く煮て、卵でとじたもの。
せっかくご飯を炊いたので、またお弁当を作ってどこかで食べようかと、おにぎりも作った。
でも、どうにも気分が乗らない。
そうこうしているうちに昼になってしまった。
結局、作ったおにぎりをそのままお昼に出すことにした。おかずは野菜炒め。
健康な人なら、野菜炒めひとつで手抜き料理に見えるのかもしれない。
でも、うちの場合はそうでもない。
まず栄養を計算して、材料を計量する。それからカリウムを抜くために茹でこぼして、ようやく炒める。
野菜炒めひとつ作るのにも、それなりに手間がかかる。
今までなら、食後は運動するためにどこかへ出かけていた。
今日は、そんな気になれない。
一日に一回は母を外に連れ出したほうがいい。
そう思ってはいる。
夕食を外食にするか、夕飯の買い物に一緒に行くか。どうしようかと悩んだけれど、結局ひとりで買い物に行くことにした。
雨も降っているし、今日は母のことを気遣う気力がない。
スーパーでは、母の好きな刺身をカゴに入れる。
買い物を終えて車に戻り、そのまましばらく駐車場でボーッとする。
すぐに帰る気にもなれなかった。
朝と昼でタンパク質をおさえているので、今日は刺身を少し多めに盛り付けられる。
母の好きなものを食べてもらおう。
最近、母の薬の飲み方を私は手を止めて見るようにしている。
母は性格なのか、薬を飲むことに対する意識があまりない。
まとめて薬をつまんで、床に落とすことがしばしばある。
だから最近は、「ひとつを確実につかんで、口に入れる」と話している。
私が見ていると、母はちゃんとひとつひとつ飲む。
さっきもそうだった。
お刺身が食べたいからなのか、早く飲もうとして薬をまとめて取ろうとした。でも私の視線に気がつくと、ひとつずつ飲んでいた。
そして、向かい合って同じ内容のお刺身を食べる。
ハマチが美味しかったので、思わず母に「ハマチ、美味しいね」と言った。
母も「美味しい」と言う。
でも、母の皿にはハマチがまだ残っている。
私は無言になった。
母はサーモンを食べていた。
適当に答えたのか。
それとも、もうサーモンとハマチの区別がつかなくなっているのか。
どちらにしても、こんな些細なやり取りで、また嫌になってしまう。
これが嫌だから、しゃべらなくなる。
しゃべらなくなれば、母との会話もなくなる。
悪循環になるのは分かっている。
分かっているけど、うまくできない。
いつ終わるのか分からない。
もしかしたら、明日終わるかもしれない。
そんなことを考えても仕方がない。
今日はもう、風呂に入れて、早く寝よう。
そして、また明日がくる。


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