母を気にかけてくれる意外な人

今日は脳トレ教室の日。

行きは一緒に行ったけれど、帰りは初めて母ひとりで帰ってきてもらうことにした。

その間に、朝行けなかったジムへ。30分ほど歩いて、買い物をして帰宅した。

母は思いのほか早く帰ってきた。

お昼はピザ、そうめん、ナポリタンのどれがいいかと聞いてみると、そうめんとのこと。ツナ缶にトマト、水にさらした玉ねぎをのせて、サラダそうめんにした。

数日前、義妹から電話があった。

普段、用事があればLINEで連絡してくるので、電話がかかってきて何事かとびっくりして出た。

話を聞くと、宅配便のドライバーさんが義妹の家の近くで母を見かけたらしい。その話を姪っ子から聞いた義妹が、心配して連絡をくれたのだった。

そのとき私は、お風呂場にスマホを持ち込んでいた。母はリビングにいるものと思っていたので、出かけていても気づかなかった。

その頃は一緒に行動する日が続いていたので、短時間であの距離をひとりで歩いたとは考えにくい。

なんだか、ちょっとしたホラーである。

お風呂から出ると、母はリビングにいた。義妹の家まで行ったのか聞いてみたけれど、行っていないと言う。

おそらくドライバーさんの見間違いなのだろう。

そういえば、先日荷物を受け取ったときにも、ドライバーさんは母のことを心配している様子だった。そのときは深く考えず、「相変わらずですね〜」なんて、あっさり返して終わらせてしまった。

弟も母も元気だった頃は、よく義妹の家に行っていた。弟の荷物を受け取ることもあったので、ドライバーさんとは顔見知りになっていたらしい。

そんな経緯もあって、母のことを気にかけてくれていたのだ。

そして今日、そのドライバーさんが荷物を届けに来た。

宅配便は、私が確実に在宅している時間に指定するようにしている。いつも夕食の支度をしている時間なので、私はリビングにいて、荷物の受け取りも私がすることになる。

ところが今回は指定し忘れていたため、昼過ぎに配達された。

何もなければ私は2階の自室にいる時間。1階にいた母が荷物を受け取った。

私は2階の窓から、そのやり取りを眺めていた。

すると、ドライバーさんが満面の笑みを浮かべているのが見えた。

母のことを心配してくれている人がいたんだな。

そう思うと、なんだかありがたい気持ちになった。

夕飯の買い物に母を連れて行こうと思っていた。

ところが、リビングへ行くと母が昔の2時間ドラマを見ていた。途中でやめさせるのも悪いので、終わるのを待つことにした。

気がつけば、もう夕食の準備時間。

結局、買い物には行かず、家にある材料で何を作ろうかと考え始める。

今日もそんなふうに一日が過ぎていった。

母がひとりで教室から帰ってこられたこと。ジムにも行けたこと。そして、母のことを気にかけてくれる人がいると知ったこと。

特別なことはないけれど、ちょっとした出来事がいくつかあった一日。

今日も何事もなく終わった。

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