工場見学で知った「割れせんべい」の話

おでかけ

前から気になっていた、お煎餅の直売所へ友人と行ってきた。
ここで売っている割れせんべいは、普段からスーパーでよく買っているお気に入り。醤油味が2種類、ごま味が1種類入ったあの商品だ。
直売所では5袋で1,100円。1袋220円だから十分安いのだけれど、スーパーの特売だともっと安く買えることもある。
「これなら今日は買わなくてもいいかな。」
友人と顔を見合わせ、そのまま出口へ向かおうとした。
その時、友人が「工場見学ができるみたい!」と気付く。
まずは全体の説明を受け、その後いよいよ工場見学へ。
見学通路に入った瞬間、香ばしい醤油の香りがふわっと広がる。
大好きなお煎餅が大量に流れているだけで、もうテンションが上がる。
焼き上がったせんべいが、次々といい具合に割られていく。
私は今まで、丸いせんべいを作る途中で割れてしまったものを商品にしているのだと思っていた。
ところが違った。
ここでは、わざと割ることで断面にもタレがしっかり染み込み、より美味しくなるように作られているという。
「なるほど!」
確かに、割れた部分までしっかり味が付いている理由がやっと分かった。
続いて包装ラインへ。
いつもスーパーで見ているあの袋が、次々と流れていく。
箱詰めする前には、袋の中の3種類のせんべいが極端に偏っていないか、一袋ずつ目視で確認しているそうだ。
「お好きなバランスのを選んでも良いですよね。3種類が均等じゃない!という苦情は今までないですよ。」
その言葉を聞いて、私と友人のテンションはさらに急上昇。
「確かに私は、薄い色のお煎餅が多そうな袋を選んでる!」
「私は濃い味が好きだから、色の濃い袋を選ぶ!」
思わず二人で大盛り上がり。
「選んでいいんだ!」
そんな当たり前のことが、なんだか嬉しかった。
見学を終えて直売所へ戻る頃には、さっきまで「買わなくてもいいかな」と言っていた気持ちはどこへやら。
すっかり買う気満々だった。
5袋1,100円なのは、味の偏りなどで検品から外れた商品だから。
その理由を知ると納得。
私は薄い色のお煎餅が多めの袋を5つ選び、友人は濃い色が多めの袋を5つ選ぶ。
さらに、あられサイズの割れせんべいが入ったお得な小袋も購入。
友人が気になった「きんぴら味」も試食させてもらった。
口に入れる前から、きんぴらの香りがふわっと広がる。
これは美味しい。
工場見学のお礼にと、割れせんべいの小袋までいただき、気分はすっかりホクホク。
お店の方から
「袋にも書いてありますよ。」
と言われて改めて見てみると、
『手間をかけて割ったせんべいに、自慢のたれを染み込ませました。』
そして裏面には、
『工場見学できます。』
ちゃんと書いてあった。

今まで袋なんてほとんど見たことがなかったから、今日初めて知った。
これはぜひおすすめしたい工場見学だ。
その後は、友人が気になっていたお店でランチ。
外観だけなら、たぶん私一人では入れなかったお店だ。
二人ともチキン南蛮を注文。
950円なのに小鉢がいくつも付いていて、それだけでも嬉しい。
運ばれてきたチキン南蛮は、熱々で衣はカリカリ。
タルタルソースも私好みで、とても美味しかった。

「ここに連れてきてくれてありがとう。」
そんな気持ちになった。
工場見学も、美味しいランチも、友人がいたからこその一日だった。
家に帰ってさっそく一袋開けてみる。
すると本当に濃い色のお煎餅はたったの2かけ(笑)。
その代わり、私が好きな薄い色のお煎餅がたっぷり入っていた。
今日は思いがけず、たくさんの「なるほど!」と「美味しい!」に出会えた一日。
何気なく食べていた割れせんべいに、こんなこだわりが詰まっていたなんて。
工場見学をして初めて知ることばかりで、ますますこのお煎餅が好きになった。

🐼 丸のひとこと ── 「なるほど!」って気づく瞬間はいくつになっても楽しい。それを分かち合える友だちがいると、なお嬉しい。

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