思いがけず涙が出た日

今日は美容院へ行ってきた。
昔はいろいろなお店を試したけれど、クセ毛で剛毛の私の髪は、どこへ行っても思い描いたようにはならなかった。いつしか「美容院って、私にとってはそういうものなんだ」と思うようになった。
それでも今日は、いつも以上に仕上がりがしっくりこなくて少し落ち込んでいた。
正直、カットはあまり気に入らなかった。でも、シャンプーの後にマッサージをしてくれたり、飲み物とお菓子を出してくれたりして、「高いけど、しかたないか」と自分に言い聞かせて帰ってきた。
母の毎日の献立は栄養計算しながら考えている。制限がある中でも好きなものを食べてもらいたくて、お昼は旬のとうもろこしを皮ごと茹でて出した。美味しいと喜んでいた。夜は母の好きなマグロのたたきにした。少しでも喜んでもらえたらと母の事を考えて用意した。
夕食の時、母が私の顔を見て「美容院行ったんだよね」と一言。
何気ない言葉だったのかもしれない。でも、その時の私は「美容院へ行ったのにその髪なの?」と言われたような気がしてしまった。
母は昔から少し無神経というか、思ったことをそのまま口にしてしまうところがある。悪気はないと分かっているし、普段なら受け流せる。でも今日は、自分でも一番気にしていたことだっただけに、その一言を流すことができなかった。
その一言で、それまで何とか保っていた気持ちが、一気に崩れてしまった。
気づけば涙が止まらなかった。
自分でも「こんなことで」と思う気持ちはある。でも、この人は親なのになんで嫌な事を言うのかと思ってしまった。
明日はまたちゃんとやる。今日はもうやりたくない。

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